アデノウイルス感染症は、発熱・のどの痛み、眼の充血、目やになどの症状が出ます。
熱の期間は、短くて2日ほど、長いときは1週間ほど続くこともありますが、平均4~5日ほどです。
その間、頭痛、腹痛や下痢を伴うこともあります。また、眼の痛みや充血、目やにが出たりもします。
特に夏には、プール後に症状が現れることから“ プール熱 ”とも呼ばれます。
潜伏期間は5~7日ほどで、主に唾液などの飛沫により感染しますが、涙・鼻水・便なども感染経路となります。
診断は咽頭ぬぐい液を用いた迅速診断キットでおこなう場合が多いです。
治療に関しては、ウイルスのため特効薬はなく、治療は対症療法を行うとされています。
高熱で痛みのある時などは、解熱鎮痛剤の内服や坐薬を使用したり、2次感染予防のため抗生剤の内服を行い、眼の痛みや赤みが強い時、眼脂が多い時には、細菌などの点眼薬を使用したりします。
唾液や、鼻水、涙によりうつりますので、兄弟や家族の間で、タオルや食器などの共有なるべくは避けて下さい。
主要症状消退後2日を経過するまで 出席停止とされています。
ただし、ウイルスの排泄は、眼・咽頭からは2週間、糞便へは3~4週間と長期間にわたります。