水ぼうそう

水痘(水疱瘡)はウイルスは水痘-帯状疱疹ウイルスによる感染症です。

帯状疱疹は、一旦水疱瘡が治っても潜伏して成人になってを発症するものです。

潜伏期約2~3週間です。感染経路は、ウイルスを含有する飛沫もしくは飛沫核による空気感染です。

また、帯状疱疹の人からの接触感染や飛沫感染もあります。

自然感染より生涯免疫を獲得します。つまり一回罹患したら一生再感染はありません。

症状は、小さな水疱を伴う発疹が全身に出現します。発熱が見られることもあり、また、発疹の前に熱が出ることもあります。

その後水疱はかさぶたとなります。経過としては5~7日くらいです。

水痘は麻疹や風疹、おたふくかぜと異なり、生後すぐより感染しますので注意が必要です。

治療は対症的に軟膏(フェノール亜鉛華軟膏、カチリ、2CL)、抗ウイルス剤のゾビラックス(アシクロビル)の内服を行う場合が多いです。

ただ、ゾビラックスの内服に関しては、免疫機能が低下してる疾患にかかっている小児に対して基本的には行います。

その他に必要な場合は基本的には下に書いたようになります。

ただ、一般的には健常児には必要ないと言われていますが、外来診療の場においては、水痘=ゾビラックス内服となっているケースが多いです。

隔離期間は全部の水疱がかさぶたになるまでです。おたふくかぜと違って見た目で判断できますので、すべてかさぶたになっていれば、医師の指導の元ご両親の判断で外出してもよいと言われています。

ゾビラックス内服が必要とされているケース

  1. 12歳以上の全例
  2. アスピリン内服中
  3. ステロイドや免疫抑制剤を内服中
  4. 高熱など全身状態が悪い例
  5. 皮疹が猛烈にひどい子
  6. 全身麻酔の手術後1ヶ月以内
  7. 重症の内科疾患や外傷・熱傷治癒後1ヶ月以内
  8. 身内等に水痘によりひどい状態になった子がいて、親の心配が強い場合
  9. 家庭内に免疫抑制状態の人がいる場合
  10. 母親が妊娠中(あるいは妊娠の可能性あり)であり、かつ水痘未罹患である場合
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