手足口病とは

手足口病は、手のひら・指・ひじ・足の裏・ひざ・おしりに水疱性の発疹、口腔内に口内炎や発赤が現れます。手のひら、足の裏の水疱はしわに沿って細長いのが特徴です。

発疹は時にかゆみを伴いますが、5~6日ほどで消失します。口内炎ため水分摂取量の低下や食欲低下がみられることがあり、脱水症になることもあります。

3割ほどの症例に発熱がみられますが、3日ほどで下がります。

まれに原因となるウイルスにより髄膜炎などの合併症があるので、経過中発熱・嘔吐・頭痛には注意が必要です。

感染経路は咽頭分泌物に含まれるウイルスの飛沫感染(空気感染)か、便に排泄されたウイルスの経口感染で、潜伏期間は3~5日ほどです。

治療に関しては、ウイルスのため特効薬はなく、治療は対症的に行うケースが多いです。

口内炎のため食欲の低下が見られることがありますので、無理をせず水分のみでもいいですのでしっかり与えてください。

発熱で元気がないときには医師の指導の元、解熱の内服や坐薬を使用してもかまいません。

出席停止期間に関しては、学校伝染病第3種に分類されていますが、出席停止期間についての明確な規定はありません。

感染が最も強いのは急性期ですが、回復後も長期(2~4週)にわたり便からウイルスが排出されるため、急性期のみ出席を停止しても他の人にうつす可能性があると言われています(日本小児科学会の見解)。登校および登園に関しては、かかりつけの医師にご相談ください。

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